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養生(ようじょう)ってなんのことでしょうか?
舞台などで使われる用語で、会場を暗くしてその間に場面を変える演出の方法です。
一般的に暗転とは、「物事の状況が悪い方向へ向かうこと」の意味ですが、ここでは舞台などでよく使われる用語の説明をしています。
まず、舞台上の装置や俳優を移動させ、違う場面へ移ることを「場面転換」と言い、その転換をお客様に見えないように暗い中で行うことを「暗転」と言います。
舞台上の転換時に使用されることが多いですが、演出で行うこともあります。
「暗転」は主に「暗転幕」などを用いて行われますが、小劇場など暗転幕のない劇場もあります。
その場合は単に照明を落としただけの状態で転換を行いますので、真っ暗になります。
例えば家の中のシーンをしていて一度暗転し、その間に舞台装置を入れ替え、再び照明が明るくなったときには屋外のセットが準備されていて、屋外のシーンがスタートすると言った流れです。
しかし暗転は観客の集中力が途切れるため、特別な効果をねらった場合でない限り、あまり多用しないほうが良いとされています。
これを実現するのが、後に説明させて頂く暗転の反語の「明転」です。
下の例文、よくこのように使われてるのですが、厳密に言うと「明転」の意味合いが少し違うようなので次で説明させて頂いてます。
暗転が終わり、照明が再びついて明るくなることを「明転」と呼ぶかと思いがちですが、これはよく現場でも間違えて使われている用語だそうです。
正しくは、お客様に見える明るい中で転換を行うことを「明転」と呼びます。
「明転」は、転換自体をお客様に見せるもので、そこに一種の芸術性やストーリー性をもたせることが多いようです。
例えば舞台装置と俳優が動くことで移動の時間を表現したり、舞台装置そのものが壮大に変化する姿をわざと見せることで、舞台の醍醐味を楽しんでもらったりと、様々な工夫が凝らされています。
ベテランの人でも間違えて使っている人がいるほど紛らわしい用語なのですが、上に書いた例文のように、最後「明るくして!」というより「明転して!」の方が便利なので、面倒だから知っていてわざと使用している人も少なくないようです。
繰り返しにはなりますが、暗転は観客の集中力が途切れるため、特別な効果をねらった場合でない限りあまり多用しないほうが良いとされています。
ミュージカルなどで、役者たちが歌い踊りながら舞台道具を動かしている場面を見たことがありませんか?
単に舞台が明るいままでスタッフが出てきてガサガサと舞台装置を変えていたら観客にとってはちょっとおかしな場面ではあるのですが、舞台転換そのものも演劇の一部であるという演出をしてしまえば不自然のことではありません。
こんな感じで、暗転を多用しない方法として、「明転」が使用されています。
舞台ではないのですが、弊社から派遣している大道芸で説明しますと、ショーの構成に流れを持たせていますので、次のパフォーマンスに行く際も音楽やトークに合わせながら準備をすばやく進めます。
音楽もトークもしないで観客を無視してよっこいしょ!と次の準備をする…なんてことは絶対にしませんので、見ているお客様を飽きさせてしまったり観客の集中力を途切れさせたりはいたしません。
プロのパフォーマーは、「明転」をうまく使ってショーをご提供いたします!
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