影アナってなんのことでしょうか？

影アナとは？

正式には影アナウンスと言い、影ナレーション（影ナレ）とも言います。
ともに同じ意味の言葉ですが、「影」でアナウンスする。「影」でナレーションすることです。
つまりは舞台表には出ないで、あるいはお客様に見えないところから音声だけを聞かせる手法のことです。

公演前の諸注意事項をアナウンスしたり、幕間をつないだりといった役割を担います。
いわゆる場内アナウンスです。

MCとの違い

会場の注意事項は影アナで、演者の紹介はMCさんにするなどの使い分けをします。

具体的には何をするの？

コンサートなどで、開演前に「携帯電話をお切りください」などの注意事項が流れますよね？
あれが影アナです。
地味な仕事…名前も出ない仕事…素人でも出来るのでは？と思われる方も多いと思いますが、そうではありません。
通常のコンサートの流れとして、
影アナがあり、ベルがなり、暗くなって、一気に始まる！
この流れがあるからこそ観客はその世界に入り込みやすくなるのです。
開演前、終演後の事務的な案内を行う際に使うのが一般的ですが、演出効果の一つとして利用されている場合もあるのです。

影アナ・陰ナレで気をつけるポイント

大前提は、聞き手であるお客様に分かりやすくお伝えするということです。

具体的には、例えば「机上（きじょう）」という言葉、文字にして見せられれば難なく理解できる言葉でも、「キジョウ」と耳で聞いただけでは何のことなのか理解が難しいと思いませんか？
舞台上に出ているMCであれば、机と分かるように手で示すことが出来るかもしれませんが、影アナ（影ナレ）では出来ません。
そこでどうするかと言いますと…
プロの影アナは、瞬時にどのようにお伝えすれば聞き手に伝わりやすいのかと考えるのです。
例に出した「机上（きじょう）」でご説明しますと、「机の上」と少し言い回しを変えるだけで伝わりやすくなります。
こういった見えない努力があり、影アナのお仕事は成り立っているのです。

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