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音先って何のことでしょうか?
ステージ上の「地面に置くタイプのモニタースピーカー」のことを示します。
通常のホールでやるライブ等はステージも大きく演出効果もあり、各プレーヤー(演奏者やアーティスト)が生音でバランスを取るのが難しいですよね。
そこで多く採用されているのがモニターシステムです。
各アーティストの足元には三角の黒い箱状のスピーカーが置いてあり、そこから出てくる音を聞いて演奏しています。
この黒い箱のことをモニタースピーカー、通称「ころがし」と言われています。
その他、「返し」「返しスピーカー」と呼ぶこともあります。
ころがし…一見動詞なのかなぁと思うような単語ですが、ステージ上に置いてあるモニタースピーカーのことだったとは、ですよね。
なんでころがしって呼ばれているんだろうと思って調べてみたのですが、これ、ステージ上で転がっているように見えるから「ころがし」って呼ばれているそうです。
本当に転がっているわけではないんですけどね…
ちょっと理由が単純過ぎて笑ってしまいました。
ステージ上で必ず見られる黒い箱「ころがし」…これって本当に必要なのでしょうか?
アンプだってあるし、お客さんに演奏が聞こえてればいいのでは?とお思いになる方も多数おられると思います。
通常のイベントやライブで、ステージ上で演奏されている音は客席に聞こえるように、スピーカーの向きは客席側を向いていますよね。
例えばギタリストの場合…演奏しながら自分の後ろでギターアンプが大音量で鳴っていたりすると、自分の演奏の音ばかり直接聞こえてきて、他の楽器や歌が聞こえてきづらくなります。
ステージ上の各プレーヤーの立っている場所によって生音の聞こえ方に差が出てきましすし、自分や、一緒に演奏している人の音を聞かないと、音がずれたり、入るところをまちがえたりと、演奏自体が不完全になってしまう可能性があります。
それを補正するのに必要なのが、ステージの方向を向いている返しスピーカー「ころがし」なのです。
この「ころがし」で、各プレーヤーは他のメンバーの音や歌が聞けることになり、息のあった演奏(歌)が出来るというわけなのです。
大きなホールでする演奏の場合は絶対に必要だと言われていますし、各プレーヤーは「ころがし」に絶対の信頼を寄せている部分が大きいようです。
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