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混対って何のことでしょうか?
演技、カメラ、照明、音声など全てを本番とほぼ同じように行う通し稽古のことです。
ランスルー(run-through)とは、本番とほぼ同じように行う通し稽古のことです。
特に語源などはなく、走り抜ける・通し練習をするという意味の「run through」をそのままカタカナにしたものです。
テレビや演劇関係など特定の業界で使われる用語なので、あまり聞いたことがない方の方が多いのではないでしょうか。
出演者全員が参加するのはもちろん、カメラ、照明、音声などを全て本番さながらに行い、最終確認などもこの時に行います。
さてここで、
”本番とほぼ同じように行う通し稽古”ってリハーサルのことじゃないの?
と思われた方が多いのではないでしょうか。
わざわざ耳慣れない用語使わなくても…と思いますよね。
しかし、ランスルーはリハーサルの一種ではあるものの、厳密には、「リハーサル」と「ランスルー」には少し違いがあります。
では、その違いって何なの?ということを少しご説明したいと思います。
リハーサル…進行を確認するための予行練習。一つ一つ細かい確認をしたり、不明点を無くすことを重要視しており、あまり流れは気にしない。
ランスルー…本番と同じように全体を通して行う通し稽古(リハーサル)のこと。カメラ、照明、音声、技術、出演者など全ての部門が参加する。最初から最後までの流れを重要視しており、途中で止めることなく最後まで通して行う。
つまり、途中で止めて確認をしたりやり直したりすることもあり、確認作業のために行われるのが大きい意味でのリハーサル。
本番ほど本気で演じるわけではないものの、ミスをしたりしてもやり直すことなく最初から最後まで通して行う、より本気度の高いリハーサルがランスルーです。
大きく見ると意味は同じですが、 ニュアンスが異なるということです。
演劇業界では、ランスルーの同義語として「ゲネプロ」という用語もよく使われます。
ドイツ語で総合という意味の「General」と稽古という意味の「Probe」がくっついたGeneralprobe(ゲネラールプローベ)の略で、通し舞台稽古のことです。
しかし、医療の現場ではよくドイツ語が使われているけど、どうして音楽業界まで?と思いませんか?
それは、1900年代初頭に、科学技術だけでなく文化芸術もドイツが世界を牽引しており、当時の東京音楽学校の教師もほとんどがドイツ人だったからだと言われています。
リハーサルとの意味の違いを挙げるなら、ゲネプロは演技なども本気で行う、最も本番に近いリハーサルというイメージです。
伝統的な舞台やオペラの演奏会などで、最終リハーサルとしてゲネプロを行うことがほとんどみたいですね。
ランスルーの1番のメリットは、上の使い方からもわかる通り、最初から最後まで本番と同じ流れを事前に確認できるので、本番への緊張感が和らぐということです。しかし、イベントパートナーではランスルーをほとんど行なっていません。
それはなぜか?特に大道芸やマジックなどのステージでは、実際のお客様の年齢層や反応を見ながら進めることが大切だからです。
もちろん、大まかなタイムスケジュショー構成は事前に決めていますし、当日も会場の確認や音声チェックなどは行います。
ただ、ガチッと内容が決まっている演劇やテレビとは異なり、その場の雰囲気を読んで進めるということが、お客様に満足していただくためには必要不可欠なんです。もちろんランスルーなしでも必ずお楽しみいただけるパフォーマンスをお届けしますのでご安心ください!
イベントパートナーが派遣するのは、様々なシチュエーションや会場でのパフォーマンスを経験してきたパフォーマーばかりです。
イベントにハプニングは付き物ですが、それさえおもしろおかしくしてしまうほど。そんな腕の見せ所にも注目して、ぜひショーを楽しんでいただけたらと思います。
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